つらいよ渡世 ①
今となってはもうどうでもよいのだけど、
一応ね、なんとなく書き記しておこうと思う。
生きるっツーのは、渡世っツーのはと、
なんとも大仰な嘆きのつぶやきをしてみたけど、
なんてことはない自分っツーのはって話だ。
あの日は意気揚々と髪を切りに出掛けたんす。
だけど*1五年ぶりの散髪に尻込みしちゃって、
2時間も*2ヴィンセント号を走らせるハメになり、
最終的にどこの店にも入れずじまいって話でした。
だけど、なんだか悔しいのでね、
本屋で本を買いたかったんよってね。
それだけではアレなんで、
カフェーで茶でもシバきたかったんよってね。
10代や20代の小僧じゃあるまいしねえ、
いつまで自意識とか羞恥心と戦っとるんやと。
しまいにゃー、事実捏造の一計を案じるとは、
ふがいないったらありゃしませんわいな。
んで、どこかでも言った文言だけども、
①があるってこたァ、②があるよってね。
( もうちょっと詳細をエッセイ風に書いてみる )
*1美容師の営業トークが嫌で、ジルは五年間自分で髪を切る。
*2ヴィンセント号とは、ジルの愛チャリのことである。