先住猫の二匹の野良。
家近くの立体駐車場に住む二匹の野良猫。
彼/彼女らはいつも一緒でとても仲が良いのです。
憶測だけど、きっとキョーダイなのだと思う。
(性別が分からぬのでここでは彼らと呼ぶことにしよう)
二年前、自分がこの土地に引越してきた当初から、
彼らは既にそこに鎮座し睨みを利かせておりました。
人の往来があろうと決して怯まぬその態度たるや、
「キミら人を、、いや猫を殺めたことあるよね?」
と、問うてみたくなる程のふてぶてしさである。
当時まだ猫好きも発症していなかったので、
その鋭い眼光に睨まれると慄き震えたものです。
(冗談抜きで殺し屋の目つきにオシッコシャー!!)
たまにうら若き乙女が彼らと戯れとるのを見て、
「何をやっとるのだ、野良なぞと戯れてからにぃ」
と若干、彼らに嫉妬しつつその光景を憂いておった。
(猫なぞと戯れず人間の僕と遊べばよろしいやん?)
それが今ではすっかり猫好きを発症こじらせて、
彼らと鬼ごっこならぬ猫ごっこをしたりのお戯れ。
「こやつ、深夜の駐車場でいったい何をやっとる?」
と通行人らに不審者扱いの目を向けられておる次第。
先住猫としてこの土地の先輩である彼ら。
その彼らの下僕となって、たまに遊んでもらってます。